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日記:9月1日ー15日

2000年9月1日
アムステルダムからの長旅の後(ロンドン、大阪、福岡経由)、20時に12xおらんだの9月の参加者がバスにて平戸港に到着する(強風のため船は欠航)。参加者はエリック・ヴァン・オメン(野鳥研究とスケッチ)、ルシエン・ヴァン・デル・マイル(写真)、ニック・カプタイン(オランダのパン屋さん)と娘さんのサスキア・カプタイン。交流広場にて歓迎会。ホストの方々をはじめ、事務局関係者、平戸市民らにより、スピーチや拍手を交え、暖かい歓迎を受ける。今月の12xおらんだのホストの方々は、パン屋さん(サン・キタガワ)の北川さん(ニック)、野鳥愛好家の小関さんと八木原さん(エリック)、写真同好会の篠崎さん(ルシエン)である。

2000年9月2日
エリック:夕方暗くなり始めた頃から、交流広場の12xおらんだステージにてスライド発表会を行う。テーマはオランダの鳥たち。彼のスケッチの精巧さに聴衆は感嘆する。昼間は平戸周辺のスケッチをはじめる。
ニック:パン屋のサン・キタガワさん(ニックのホストでもある)を、市役所の萩原さんらとユルンさん(通訳)と一緒に訪ねる。そしてサン・キタガワさんのパン焼きのオーブンやその他の材料を探索する。オランダのパン焼きの材料を提供している会社ゼイランディア より、材料はすでに全て届いていた。パン屋さんにとってパン作りの材料はとても大切である。

2000年9月3日
ルシエン:交流広場の12xコーナーにて「400年前のオランダの服飾を身に付けて」ポラロイド路上撮影会を行う。希望者は(特に子供達)オランダの民俗衣装の帽子や飾りをつけて、ポラロイド写真の前でポーズをとる。出来上がった写真は希望者が記念に持って帰る。小関航さん(ハンガリー語専攻の学生)がアシスタントと通訳を勤め、サスキアがモデルさんの着付けを手伝う。

2000年9月4日
ニック:小学校のオーブンを探索する。サン・キタガワ・パン屋さんにて、ニックの最初の作品、スペキュラースの下地作りを試みる。ホストの北川さんは英語をあまり話されませんが、とても積極的にニックを助け、彼の要求に答えてくださっている。パン屋さんでの試作の後、北川さんがニックとサスキアを川内峠まで案内する。川内峠からは平戸四方が見渡せ、絶大な眺めである。
ルシエン:明日の彼女の写真展の準備をする。
エリック:望遠鏡とスケッチブックとともに、時の立つのも忘れ、平戸の素晴らしい自然に没頭していることでしょう。

2000年9月5日
エリック、ルシエン、ニックとサスキアが白浜平戸市長を訪問する。
ルシエン:平戸では地元の漁師家族の生活風景の写真をシリーズで撮影する計画である。この対照として、オランダのフリッシンゲンの漁師家族の写真シリーズを持参。このオランダからの写真の展覧会が平戸市役所にてオープンする。
エリック:生月の中園さんと一緒に、生月の自然探索と渡り鳥の調査に出かける。
ニック: 最初の作品、マイス・パン(とうもろこしパン)とスペキュラース(クッキーの一種)を焼き上げる。クッキーはビールの空き缶(オランダの?)で型をとる。少しずつ、ニックのブラウン・パン(茶色のパン/材料の違いで茶色になる)の基本的なアイデアも固まってくる。また、12xおらんだのスペシャル作品として後に製作され、発表されるパン「ドゥ・リーブドゥ」(De Liefde/愛情。最初に日本に漂着したオランダ船の名前)のアイデア模索中。

2000年9月6日
ルシエン:早朝に漁師の春野さん家族の写真撮影を行う。特に、市場で働く春野婦人の写真を撮影する。その後、漁船と卸し場で働く漁師家族を撮影する。
エリック: 白サギ、黒トビ、カモのスケッチをする。
ニック:朝、パン屋さんを手伝う。午後、最初の12xおらんだのスペシャル作品「ドゥ・リーブドゥ」を試作する(木の箱型に入った特別な船パン)。知り合いや商店街をまわり、試食してもらう。

2000年9月7日
台風が接近している。
ニック: 13時にサン・キタガワ・パン屋さんに出向く。そして、明日の発表会のためのいくつかのスペシャリテイーを製作する:Hoornse broeders/ホールンス・ブラザー、マイス(とうもろこし)パン、skutje(スクッチュ)。お店の皆さんは、試食に精をだしている。
ルシエン: 漁民の村と平戸近辺を探索する。
エリック: お寺のお庭など、平戸風景のスケッチをする。そして、ヒタキ(fly-catcher)、キツツキ、white-eyes、の渡りを確認する。

2000年9月8日
エリック:主に黒トビのスケッチをする。ブルーウイングとチャイニーズ「buulbuul」を観察する。郵便局を探すのに苦労する。
ニック: パン屋の北川さんと一緒に考案し製作したパンを発表する。大きな篭に作品を入れ、商店街を歩きながら道行く人々に配り試食をしてもらい、12xおらんだのパン屋ニック・カプタインを皆に紹介する。サン・キタガワの店長の大場さんが、12xおらんだの旗をかかげた車で列を作り、篭の中のパンを補給しながらついてまわった。
ニック、ルシエン、エリック、サスキアは、夕方から高校の剣道と相撲を見学に行く。その後、カラオケ・バーに行く。

2000年9月9日
天気予報によると台風は中国方面、西の方にそれたようだが、その影響で激しい雨と強い風が吹いている。
エリック:12xおらんだの車を運転して川内峠に行き、風景をスケッチする。
ルシエン:平戸の写真クラブ「てんまや」のメンバーとミーティングをする。
ニック:12時から15時まで、平戸小学校にてパン焼き教室を行う。まずニックが見事に大きな下地を作り、そこから子供達がポケモン・パンや、ハローキティー・パンなどを作る。

2000年9月10日
ニック:北川さん夫妻がニックとサスキアと彼女の東京から訪ねてきた友達を、焼き物で有名な有田へ案内する。
ルシエン:第二回目の「400年前のオランダの服飾を身に付けて」ポラロイド路上撮影会を行う。希望者は(特に子供達)オランダの民俗衣装の帽子や飾りをつけて、ポラロイド写真の前でポーズをとる。今回は平戸島中部の紐差にて行われる。また紐差郵便局にて彼女の写真展がオープンする。
エリック: 生月島の最北端に赴き、強風の中、風景をスケッチする。

2000年9月11日
強風がなかなかおさまらないが、今日は雨は止んでいる。
ルシエン:悪天候のため、写真屋の大曲さんの暗室にて現像に取り組む。
ニック:今日は東京より、ゼイランディア(オランダのパンの材料を提供している会社)のセールスの方が、サン・キタガワ・パン屋さんを訪れる。
エリック: 平戸島の西側にて、赤岩ツグミと黒トビをスケッチする。

2000年9月12日
再び台風が接近しており、暴風雨である。
ルシエン:再び悪天候のため、写真屋の大曲さんの暗室にて現像に取り組む。
ニック:平戸小学校にてパン焼き教室。32名の生徒と25名のお母さんたちが参加する。

2000年9月13日
エリック:悪天候のため、野外でのスケッチは不可能。平戸市内でコンピューターの使用の問題で困っている人たちを援助してまわった。
ルシエン:写真屋の大曲さんの暗室にて現像に取り組む。

2000年9月14日
ルシエン:写真屋の大曲さんの暗室にて現像に取り組む。
エリック:第一回目の書道レッスンを立石利一郎先生より受ける。そして「鳥」の字を練習する。その後、日本のテレビ局が彼が野鳥観察をしているところを撮影に来る。

2000年9月15日
台風14号の影響が最高点に達し、室内での活動が余儀なくされる。ルシエン、エリック、ニックとサスキアは立石正春先生宅にて、書道のレッスンを受ける。



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